[sugj-tech:7724] Re: ネゴシエートの訳語

TAKAHASHI Motonobu/高橋 基信 monyo @ monyo.com
2017年 6月 30日 (金) 21:00:21 JST


たかはしもとのぶです。

> またネゴシエートをネゴシエーションにすべきとのことですが、これは
> 反対意見を持ちます。install と installation を考えてみてください。
> ごく普通にこれは両者ともインストールと訳します。つまりインストール
> という名詞としての訳語を作り出し、そこからインストールするという
> 動詞を作り出しています。同じ流儀でネゴシエートを名詞として取り扱い、
> そこに〜するを付け加えたネゴシエートするを動詞とするというのが順当
> で整合のとれた訳語定義と考えます。

わたしも install, installation については、動詞形の「インストール
(する)」を使いますが、これは慣例の範疇だと思いますので、install の
訳語のみを理由に動詞形に寄せるべきというのは、理由としては不十分な
気はします。

ただ、統一することが大切だというのがわたしの趣旨ですので、
統一されるのであれば、どちらでも構いません。ネゴシエーションに
寄せていたのも、思い返しても統一したいという以外に理由は
思い起こせませんでした。

とはいえ、とあるベンダでは installation を(わたしは違和感
ありますが)「インス"タ"レーション」と訳していたりしますし、
ネゴシエート、ネゴシエーションについていえば、単体の言葉と
しては、どちらも名詞、動詞どちらとして使われてもわたしは
違和感ありません。

Googleで「"ネゴシエートする"」、「"ネゴシエーションする"」を
検索しても、件数は約 6,030 件と 5,500 件といったところでしたので、
どちらも日本語としてはあまり違和感のない範囲で使われていると
思います。

慣例上 -ation 側の用語のみが使われているケースもあるのでは
ないかと思いますので、動詞側に寄せると違和感が発生するケースが
もし出れば、個別に例外を作ればよいと思います。

後、最近メールのやりとりをしていて、わたし自身が気づきましたが、
わたし自身は自分で Samba の書籍や記事などを書きますので、わたしの
翻訳基準は、自分自身でいちからドキュメントを作成するときの基準と
ほぼ同等です。

ですので、先の Samba の設定を意味するパラメータ、オプションの
話であれば、どっちに寄せてもたぶん構わないのですが、どちらかに
寄せる基準がないと、自分で文書を作成する際に困るので、メールに
書いたような経緯で、わたしはパラメータに寄せていましたという
要素はあると、改めて思いました。

-- 
TAKAHASHI Motonobu/高橋 基信 <monyo @ monyo.com>


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