[sugj-tech:7706] Re: 翻訳方法を取り決めることに関して
TAKAHASHI Motonobu/高橋 基信
monyo @ monyo.com
2017年 6月 29日 (木) 01:43:18 JST
たかはしもとのぶです。
※もう遅いので、多分このメールの返信だけしかできません…。
> さらに複数メンバーにより共同で翻訳を
> 行っていくための"人間系"の仕組みが、どうあるべきか。どうあったら適正に
> 回していけるか、実践的に学べるという思いもあります。ただしここです。
> Samba翻訳プロジェクトはその仕組みがあやふやで回っていないのです。
上記のあたりにご興味があるのであれば、(残念ながら)victory さんが、
> 「仕組みがあやふやで回っていない」のではなくそもそもほぼだれも活動していないから
> 「適正に回る」わけがないというだけのこと
> まあ何が適正なのか知りませんが
とおっしゃっている通りという話もありますが、別の観点でいうと…。
ここまでのやりとりから、matsuandさんとわたしとは1日1度メール
(文面)でやりとりをするレベルの密度のコミュニケーションしか
取れないと思います。
文面でのやりとりについては、人間がやりとりする以上、
sugj-tech:7701 で matsuand さん自身が記載されているように、
誤解や前提となる認識のずれなどが多分に発生します。
このコミュニケーション密度とコミュニケーション手段が前提ですので、
基本的に細かい調整などを行うのは困難です。
メールのやりとりですと、ある前提の説明に言葉足らずな点があって、
それを訂正しようとしたメールにさらに別の誤解があって…と
なりかねず、下手をすると、議論のための前提の議論のための
前提の議論がかみ合わず…とコミュニケーションが発散しかねません。
それでも、正しい、正しくないといったことがわかる誤訳の話や
技術的な正誤の話であれば、ある程度ロジカルな話に閉じるので
収束できると思いますが、正解がない「きめの問題」系の話の
調整事を収束させるのは困難です。
> 決めの問題と捉えるのはそれで良いのですが、その決めの問題を合議決定する
> のが共同翻訳プロジェクトのあり方だと思います。「決めの問題かと思う。
> 私は賛成、私は反対、なぜならうんぬん。」、これがあるべき発言と思います。
「きめの問題」系の話は誰かが決めるという形にして、
なるべくメンバ間の調整事(合議)が発生しないようにしないと
回らないというのが、わたしの発言の前提です。
誰かが決めるのをどうやって決めるのか…となると、また議論が
発散して時間ばかりが費やされますので、一番頑張っている人が
決めればよいということです。
> 訳担当者が自信があったら、そうやって皆さんに相談もせず、そのままスルー
> するわけです。これもまた問題です。ダブルチェックの体制がないのです。
何事にも時間を含め、使えるリソースの制約があります。
ダブルチェックもした方が当然品質面ではよいと思いますが、
ダブルチェックするリソースがないから翻訳しないというのは
本末転倒ですので、そのくらいならまずは翻訳を進めた方が
よいでしょう。
リソースの制約や、人間系も含め、「どうやったら回していけるか」と
いうことであれば、上記がわたしの考えです。
後、さきに書いた通り、リソースは限りがありますし、正解がない
系の議論は時間のわりに成果がでませんので、翻訳作業や翻訳の
検証以外のやりとりは、このくらいにさせてください。
sugj-tech:7700 の再考した訳のコメントは、翻訳の検証そのもの
だと思いますので、明日以降ご返事します。
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TAKAHASHI Motonobu/高橋 基信 <monyo @ monyo.com>
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