[samba-jp:20313] Re: Sambaサーバ構築、5つのべからず:2008年版

TAKAHASHI Motonobu monyo @ monyo.com
2008年 8月 8日 (金) 02:41:05 JST


たかはしもとのぶです。

From: Adachi Junichi <adachi @ jomon.ne.jp>
Subject: [samba-jp:20312] Re: Sambaサーバ構築、5つのべからず:2008年版
Date: Thu, 07 Aug 2008 21:24:29 +0900

> 安達です。
> ODAGIRI Koji さんは書きました:
> > つまりSamba3.0でもWindows 9xはCP932で通信する、ということです。
> > Windows 2000以降はUCS2で通信するので
> > dos charset = CP932
> > のパラメータは意味をなさない、9xのため、となります。
> これですっきりしました。
> Windows 9X は dos ですね。

ブラウジング機能や一部の API などは ANSI (日本語だと CP932) にしか対応
していない API は Windows 2000 以降でも存在しています。ですので、
Windows 2000 以降のマシンしかない環境でも dos charset を正しく設定する
ことは必要です。

これを裏返すと、Unicode 時代になっても各国語版の Windows が存在する理
由の一端が見えてくると思います。

> >> 当方の環境でもVistaと9Xが混在しています。
> >> 具体的にどう設定すればよいのでしょうか。
> > 
> > 混在させちゃいけないんですが、
> >>    dos charset = CP932
> >>    unix charset = UTF-8
> >>    display charset = UTF-8
> > とするのがお勧めですね。
> 了解いたしました。ありがとうございました。

いろんな考え方があると思いますが、display charset はコマンドの出力する
文字コードを制御するパラメータです。デフォルト値 LOCALE のままにしてお
けば、ロケールに応じて最適な文字コードで出力してくれます。そのため、個
人的にはこのパラメータは触らないのがお勧めです。

また、これも考え方によりますが、Windows 9x と Windows Vista が混在して
いる場合に unix charset = UTF-8 を設定すると、Windows 9x 環境でアクセ
スできない文字コードを Windows Vista から無意識のうちに生成できるので、
相互接続性を高めたい場合は、むしろ UTF-8 はお勧めではないケースもあり
ます。

一般論として、Windows Vista からサポートされた、いわゆる JIS 2004 固有
の文字については、Samba に限らず、Windows 全般について、扱いが十分にこ
なれたとはいい難いレベルだと思います。

無用のトラブルを避けるという観点では、これらの文字は当面使用しない方が
無難だと思います。

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TAKAHASHI, Motonobu (たかはしもとのぶ)         monyo @ monyo.com
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