[sugj-tech:7820] 訳品質の低さに関して
matsuand
michio_matsuyama @ yahoo.co.jp
2017年 7月 27日 (木) 10:40:53 JST
branches/4.4 の訳出作業を進めています。
まずこのメールでは品質の低い例を再び挙げます。
例として挙げる対象箇所は、今全面的に訳改修しています。
そして本メール後段に、これに伴う問題点を挙げます。
manpages/idmap_ad.8.xml:
原文: This can be either the RFC2307 schema support
included in Windows 2003 R2 or the Service for Unix (SFU)
schema.
現状訳: これは、Windows 2003 R2またはService for Unix(SFU)
スキーマ中に含まれているRFC2307スキーマサポートよりも簡単
である。
「簡単である」などの語句は登場しません。
either を easy にでも捉え間違いしたのでしょう。
また either A or B も捉え間違いしています。
原文: The following example shows how to retrieve
idmappings from our principal and trusted AD domains.
現状訳: 以下の例は、どのように、プリンシパルと信頼された
ADドメインから相対的なidマッピングを検索するかを示している。
「相対的な」という語は登場しません。たぶん retrieve を
relative と読み間違えたのでしょう。また「プリンシパル」
という訳語で逃げています。英文の意味をそもそも訳者は理解
していない様子です。
原文: This example also shows how to leave a small non
conflicting range for local id allocation that may be used
in internal backends like BUILTIN.
現状訳: この例はまた、どのように、BULITIN のような内部の
バックエンドを使うことが出来るローカルの id 割り当てのため
に競合しない小さなレンジを残すための方法を示している。
日本語がほぼ解読不能です。
------
相当ひどい訳で、英文解釈すら出来ていないものもあります。
これに関係して一つ、問題点を指摘しておきます。
この訳出の最後に以下の文面が示されています。
----------8<----------
このドキュメントの翻訳は
武田保真
たかはしもとのぶ
太田俊哉(ribbon @ samba.gr.jp)
によって行なわれた。
---------->8----------
私の知る方は、たかはしさんと ribbon さんですが、
ご両人は、まるで当翻訳箇所を承認したかのように映ります。
たぶんこの翻訳箇所に、ほんのちょっとでもコメントしたり
訳出案を出しただけで、名前が載っているものと想像します。
これはマズいと思います。
名前を載せるからには、その翻訳箇所(今の場合 idmap_ad と
いうパラメーター説明全体)についてすべてレビューし、不備
箇所は適正化するべきです。別観点で言うと、ちょっとコメント
しただけとかいう場合は名前を載せるべきではないと思います。
つまるところ、Samba翻訳プロジェクトの翻訳段取り、特に
レビューを行う方法がまだまだ確立していないからこその
産物と想像します。
#メール送信を Thunderbird に変えました。
# いかがでしょう? > ribbon さん
matsuand
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