[sugj-tech:7729] Re: ネゴシエートの訳語

Michio Matsuyama michio_matsuyama @ yahoo.co.jp
2017年 7月 5日 (水) 12:10:25 JST


----- Original Message -----
> Date: 2017/7/5, Wed 01:52
> Subject: [sugj-tech:7728] Re: ネゴシエートの訳語


返信するためにメール引用順を入れ替えます。

> わたしの考え自体はこれで理解されたと思います。
>
> 別のメールで記載したとおり、メールで議論しても考えの違いは
> 収束しないと思いますので、わたしの考えと、その理由を述べるに
> とどめたいと思います。

お話は分かりました。そしてメールでは...収束しない..とどめたい
というあたりも心情は理解します。自分が正しいことを主張しあうのは、
メールでのやり取りでは特にもどかしく、収束もせず、時には感情的に
もなり、建設的ではなくなることもあるので、ご説のとおりです。
ただそれと、内容理解のために説明を尽くすことは別です。

たかはしさんのご説明で、私の言いたいことが足りていない、そして
たかはしさんのご説明の中に、説明に不明な点があるため、双方を
お伝えするために返信します。

>
> 上記に従ってネゴシエート、ネゴシエーションを例にとると、
>
> 「これをネゴシエートしてから、あれのネゴシエーションを行う。」
>
> といった日本語文が妥当ということになると思います。
>
> ※今回の問題のための例示ですので、「これをネゴシエートしてから
>  あれをネゴシエートする」にすればよい、といったツッコミは
>  なしでお願いします…。

ツッコみはなしでと言われましても、議論するためにはツッコまなければ
双方の理解が進みません。例示とはいえ、お考えを代表した一例と捉えら
れますので、そのお考え自体に対してツッコむことは正解と考えます。
妥当かどうかという表現に対しては、強いて言えば「妥当ではない」と
たかはしさんのご説を擁護するものです。でもそもそもそういう話ではない
という説明が以下です。

私の説明が足りていなかった内容は以下です。これはたかはしさんが
お持ちになっていないと思われる観点でもあります。ネゴシエーションと
いうことば、先のメールでは、私はその利用を排除していない旨、お伝え
しました。ただしその前にネゴシエートするという動詞を容認するならば、
「ネゴシエーションを行う」という一般名詞としての利用は行うべきでは
ないという感覚です。この感覚からすれば上の※の内容は単なる一例にのみ
適用されている話でなく他の用語についても援用されるであろうことから
それに対しては、ツッコむな、といわれてもツッコみます。

上の話の流れで、ネゴシエーションを利用すべき場面は、専門用語として
の利用です。特定概念を「こういう状況、事柄、事象、仕組みを意味する
ものとしてカタカナ語を用いてこのように定義する」という形で定義された
用語です。一般名詞として「ネゴシエーションを行う」と表現することとは
一線を画します。Microsoft用語集を先日入手しましたので、そこから
ネゴシエーションを含んだ用語を列記します。

*ブート情報ネゴシエーション レイヤー サービス
*ビデオ ネゴシエーション
*セキュリティ ネゴシエーション
(以上、3つだけでした)

一般名詞とするか専門用語とするかの違いにより、利用の妥当、不自然さを
判断するもので、「ネゴシエーションを行う」といった一般名詞としては
用いるべきではない、というのが私の感覚であり、足りていなかった説明です。

>
> 英文をみながら英語⇒日本語という翻訳作業を行っていると、上記は
> 自然に見えるかもしれませんが、一から日本語の文書を作成すると
> した場合に、上記のように日本語の品詞によって単語を使い分けるのは
> 自然とは思えません。ですので、自然な日本語を目指すのであれば、
> 上記のような英文法を意識した使い分けは行うべきではないと考えます。
>
> 日本語でいえば、ある名詞を名詞+するの形で動詞にするといった
> 文法の中での扱いになりますので、それであれば元の名詞は、今回の
> 例でいえばネゴシエート、ネゴシエーションいずれでも構いませんが、
> どちらかに統一としないと、日本語だけ読んだ際に違和感が出ると
> いったところです。

引用前段のご説明、まず「翻訳作業を行っていると...自然に見えるかも」、
これは翻訳を特別視されていて、悪く言えば直訳レベルでの発想です。
質の高い翻訳を目指すならば、一から日本語で書くことと何ら差別すべき
ではないと反論します。まあここは実際に照らせば、訳品質が低いうちは
止むを得ない話と理解はします。

上のことから、私は翻訳から日本語を生み出すときも、一から日本語を
生み出すときも、何ら区別するべきでなく、区別する必要もないと思って
います。特に今考えているネゴシエート、ネゴシエーション問題も、一から
日本語を生み出す際にも考えておくべき内容で、たかはしさんが区別する
意図が分かりません。ですから翻訳のときには自然に見えるかもしれない
と譲歩できる部分があるかのようなご発言でありながら、日本語を一から
作るときはそうではない、というご説は賛成しません。

引用後段も説明文章の論理が分かりません。ご説明内容が、もろもろ
ごちゃまぜになっておられるかのようで、理解に苦しみます。
ことばもいろいろ間違っていませんか?

?上記のように日本語の品詞によって単語を使い分けるのは
 日本語の品詞? 英語の品詞の間違い?

?それであれば元の名詞は、今回の例でいえばネゴシエート、ネゴシエーション
いずれでも構いませんが、... 
 元の名詞? 名詞って何を指すのでしょう? 分かりません。

?どちらかに統一としないと、日本語だけ読んだ際に違和感が出るといった
ところです。
 統一しないと...? ん? 統一することに違和感があるというご説ではなかった
ですか? 統一することを是としているのか否としているのか、このご説明では
是としているようです。

ちょっと最後のご説明は理解できない文章でした。


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これまでのメールやり取りにより、たかはしさんはあまりごちゃごちゃと
論議を進めることがお嫌いであるかのように想像しています。ただ上にも
書いたとおり、発散してしまって収束しない水掛論をすることと、説明を
尽くすことは、全くの別ものです。しっかりと説明することは、今流行りの
説明責任とでも言いましょうか、そういうことと考えます。

説明がないと、「こんな話はウザくてついていけない」と無視されている
のか、私の論に反論する価値がないからなのか、反論できないと思われて
ご説主張を取り消されたのか、・・・もろもろそういったお立場、お考え
が見えません。説明返信は必ずあるべきと思っています。

よろしくお願いします。
matsuand

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Michio Matsuyama
michio_matsuyama AT yahoo DOT co DOT jp



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