[samba-jp:21570] smbldap-tools 0.9.7rc1
SATOH Fumiyasu
fumiyas @ osstech.jp
2011年 9月 5日 (月) 23:03:39 JST
さとうふみやす % OSSTech @ smbldap-tools 開発者です。
(今年のはじめに開発に参加しました)
現在、smbldap-tools 0.9.7 のリリースに向けて作業中です。
この度、rc 版 (release candidate、リリース候補版) を用意しましたので、
よろしければ試して結果報告していただけると幸いです。
http://download.gna.org/smbldap-tools/sources/smbldap-tools-0.9.7rc1.tar.gz
http://download.gna.org/smbldap-tools/sources/smbldap-tools-0.9.7rc1.tar.gz.sig
http://download.gna.org/smbldap-tools/packages/smbldap-tools-0.9.7-0.rc1.1.src.rpm
http://download.gna.org/smbldap-tools/packages/smbldap-tools-0.9.7-0.rc1.1.noarch.rpm
smbldap-tools 0.9.6 からの主な変更点は以下のとおりです。
(smbldap-tools 0.9.x と互換性があるようにしたつもり :-)
全体
* UTF-8 に対応。
* Perl 5.8.1 以降が必須になった。
* Unicode::MapUTF8 が不要になった。
* GNU autoconf 化。
* nscd(8) のキャッシュをフラッシュするために /etc/init.d/nscd を
利用していたのを `nscd -i passwd`, `nscd -i group` を実行する
ように変更。
* 新 RID の割り当てに sambaDomain エントリーの sambaNextRid 属性値を
利用するように変更。(Samba 3.0.23c (?) 以降と互換)
従来の RID 割り当て方式 (ユーザーの RID = UID * 2 + 1000,
グループの RID = GID * 2 + 1001) を利用するには、sambaDomain
エントリーに「sambaAlgorithmicRidBase: 1000」を追加する必要がある。
(smbldap-upgrade-0.9.6 スクリプトを提供)
* Bug: すべての smbpasswd コマンドの起動を smbldap.conf の smbpasswd
パラメーターの設定値に従うように修正。
* Bug: GID の空状況を調べる処理で getpwuid(3) が使われていたのを
getgrgid(3) を使うように修正。
* Bug: uid 属性の値は大文字・小文字を同一視、memberUid 属性の値は
大文字・小文字を区別するが、それを考慮するよう修正。
smbldap.conf
* パラメーター名の変更 (旧名も引き続き使用可能):
* hash_encrypt → password_hash
* crypt_salt_format → password_crypt_salt_format
* パラメーターの追加:
* shadowAccount="0"
shadowAccount オブジェクトとその属性に対する処理を無効化。
smbldap-populate
* Bug: ローカルグループの sambaGroupType の値が間違っていたのを修正。
* エントリーの生成に Net::LDAP::Entry を利用するように変更
(従来は文字列で処理していた)し、一時ファイルも利用しないようにした。
smbldap-useradd
* -Z (--attr) オプションが複数回指定可能になった。
* -p オプションを追加。ユーザーのパスワードを標準入力から読み込み。
* --non-unique オプションを追加。既存のユーザーと UID が被っても
無視する。(-n は別の意味で使われてしまっている)
* Bug: ホームディレクトリの所有者を変更する際に実行する chmod(1) に
-h (--no-dereference) オプションを追加。
smbldap-usermod
* -Z (--attr) オプションを拡張:
* 複数回指定可能になった。
* -Z +name=value で複数の値を持てる属性に値を追加可能になった。
* -Z -name=value で複数の値を持てる属性から指定の値を削除可能になった。
* -Z -name で属性の削除が可能になった。
* --ou NODE オプションを追加。OU の移動が可能。
* Bug: -B 0 (--sambaPwdMustchange 0) が機能しなかった問題を修正。
(Samba 3.0.25 以降と互換)
smbldap-passwd
* LDAPv3 Password Modify (RFC 3062) extended operation 対応。
smbldap.conf で password_hash="exop" とすることで有効化。
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