[netatalk-ja:0399] FinderInfoの重要性 (was: rsync -Eでもコピーされない._ファイルについて)

HAT hat @ fa2.so-net.ne.jp
2014年 10月 1日 (水) 02:37:57 JST


HATです。
話題がズレるのでSubjectを変更します。

> 試したのはtxtファイルだけなのですが、
> com.apple.FinderInfoが無くても、ファイル自体は編集したり閲覧したりすることは可能なようです。

FinderInfoの内容を解説します。

Type:
	ファイルのフォーマットを表す4バイトのASCII。
	DOSやWindowsは拡張子でファイルのフォーマットを表し、どのソフトで
	開くべきか判断しますが、Mac OS 9迄は拡張子という概念が存在しない
	ので、TypeとCreatorから判断します。
	現在のOS XはType、拡張子の順番で判断します。拡張子がなくてもTypeが
	あればどのソフトで開くべきか判断できます。
	拡張子がなくても、Typeが「TEXT」のファイルの場合、テキストエディタで
	開きます。しかし、Typeが喪失した場合、ダブルクリックしても開くことが
	できなくなります。

Creator:
	そのファイルを使ったソフトを表す4バイトのASCII。
	Mac OS 9迄は、TypeがなくてもCreatorがあれば開くソフトを判定でき
	ました。
	初期のMac OS Xは、拡張子やTypeがなくてもCreatorがあればソフトを判定
	できました。
	現在のOS XはCreatorを無視します。

isAlias:
	そのファイルがエイリアスであることを示す。
	これはシンボリックリンクでもハードリンクでもWindowsのショートカット
	でもありません。Mac特有のエイリアスです。
	このビットを喪失すると、エイリアスを開けなくなります。

Invisible:
	不可視属性です。
	このビットを喪失すると、見えないはずのファイルがFinderで見えます。
	共用サーバで問題になるかどうかは、わかりません。

hasBundle:
	忘れたのでパス。
	OSに深く依存したファイルに付きます。
	普通の共有ファイルではあまり関係ない気がします。

nameLocked:
	リネームできない属性のような気がしますが、忘れたのでパス。

Stationery:
	忘れたのでパス。
	OSに深く依存したファイルに付きます。
	普通の共有ファイルではあまり関係ない気がします。

CustomIcon:
	カスタムアイコンが付いていることを意味する。
	これを喪失するとカスタムアイコンがFinderに表示されない。

Inited:
	OSの起動ボリュームを示すためのものだった気がしますが、
	忘れたのでパス。

NoINITS:
	忘れた。

Shared:
	忘れた。

SwitchLaunc:
	忘れた。

Hidden Ext:
	Finderで表示するときに拡張子を隠すかどうか。
	記憶によれば、ディレクトリに付けると意味があるが、ファイルに付けても
	無視される。

color:
	OS X 10.8迄で「ラベル」を付けたときの色が格納される。
	OS X 10.9以降で「色タグ」を付けたときの色も格納される。

isOnDesk:
	デスクトップに表示するかどうか。忘れた。

Location v:
Location h:
	Mac OS 9迄のFinderのウインドウ内のどの位置にアイコンを表示するか。
	OS Xだと無視だと思う。

Fldr:
	忘れた。

IconID:
	忘れた。

AreInvalid:
	忘れた。

CustomBadge:
	アイコンにカスタムバッジが付いてるかどうか。

ObjctIsBusy:
	このファイルは作業中だから、勝手にいじるなボケ。

RoutingInfo:
	忘れた。

commnt:
	Mac OS 9迄の旧式のコメントのID。
	Mac OS Xではこのコメントは廃止された。
	初期のMac OS Xのコメントは.DS_Storeに保存されてるのでコレと無関係。
	現在のOS Xのコメントは.DS_Storeと拡張属性に保存されてるので無関係。

PutAway:
	忘れた。


よって、
Typeを喪失するとダブルクリックで開けないファイルができるかもしれません。
isAliasを喪失するとエイリアスを辿ることができません。
Invisibleを喪失すると、ユーザが不可解なファイルを発見するかもしれません。
CustomIconを喪失するとカスタムアイコンが見えません。
colorを喪失すると、ちょっと古いMac OS Xユーザがイライラします。

これらは些細な問題なので、個別に対応することは可能です。
しかしながら、ユーザ数/ファイル数が多い場合の工数は膨大でしょう

-- 
HAT


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