[sugj-tech:7804] IDMAP関連 manpage について
Michio Matsuyama
michio_matsuyama @ yahoo.co.jp
2017年 7月 23日 (日) 19:12:16 JST
訳品質の現状が高くないことの実例と、これに関しての確認です。
manpages において IDMAP バックエンドがいくつか説明されています。
そしてそれぞれに IDMAP オプションには何があるかの説明において、
共通的に以下の原文が登場します。
IDMAP OPTIONS
range = low - high
Defines the available matching UID and GID range for which the
backend is authoritative.
これを訳したものが、各 manpage において、てんでバラバラに存在します。
訳者が異なるから仕方ないところでしょうか...
これがまず現状の実例報告です。
(a) idmap_ad.8.xml:
------
これは、バックエンドが信頼できる UID と GID レンジの有効な一致を定義する。
(b) idmap_autorid.8.xml:
------
バックエンドが権威を持つ有効な uid と gid に一致する範囲を 定義する。
(c) idmap_rfc2307.8.xml:
------
バックエンドが権限を持っている マッチングが有効なUIDとGIDを定義する。
(d) idmap_ldap.8.xml, idmap_rid.8.xml, idmap_tdb.8.xml:
------
バックエンドが権威を持つと規定されている、 uid と gid の利用可能な マッチング範囲を定義する。
(e) idmap_script.8.xml:
------
バックエンドが権限を持つ、利用可能な uid と gid のマッチング範囲 を定義する。
(f) idmap_tdb2.8.xml:
------
バックエンドが割り当て権限を持っていて、かつ利用可能な uid と gid の範囲を定義する。
さてそこでこれらは当然、訳統一を図らなければなりませんが、原文が
何を意味しているか、ということで、まず上記の (a) 〜 (f) の訳はどれも不適切で、
(f) が正解に近いと思っています。そして以下の私の解釈が正しいかを各位に確認します。
問題は authoritative の訳です。
原文(再掲):
Defines the available matching UID and GID range for which the
backend is authoritative.
試訳:
このバックエンドがマッピング権限を持っている場合に、
利用可能な UID と GID のマッチング範囲を定義する。
訳出のミソは、明確、明瞭な説明とするために
if this backend has authoritative for the UID/GID mapping
の意味を込めて
「この」という指示語を含めたこと、
「マッピング権限」として、何の権限かを明示したこと、
そして「持っている場合に」と条件節のように表現したことです。
技術観点から見てこの訳出は間違っていますか?
確認よろしくお願いします。
matsuand
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