[samba-jp:20912] Re: re-exportについて

h-yamasaki @ pd.jp.nec.com h-yamasaki @ pd.jp.nec.com
2009年 11月 20日 (金) 19:02:09 JST


山崎と申します。

>それでも、CIFS(sambaベースでCluster File System向けに
>Modifyしたもの)でこのMLの議論のレベルでいうと十分高速でしたよ。

ここ(↑)だけ読むと、単なるクラスタ対応の機能追加かと思いましたが、
以下を読むと…

>Isilonを例に出すと、ファイルシステム側で
>SambaでもNFSでも統一的なロック機構を提供していて、
>samba側はposix locking = noにして、直接ファイルシステムの
>ロックを獲得し、他のプロトコルから透過的に
>ロックがかかるようにファイルシステム側でハンドルしています。

sambaへの追加実装無しでこういう動作ができるはずが無いと思いまして、
調べてみたところ、
http://www.sambaxp.org/files/SambaXP2009-DATA/Steven_Dannemann.pdf
にOneFSではsamba VFSモジュールを作成していると書いてあります。

上記の文書を読むと、OneFSは以下のようなWindows向けに最適化された作りこみ
がされていて、それを生かすためのsamba VFSモジュールを作成しているようです。

 - NTFS互換ACL
 - NTFS alternate data stream
 - snapshot(VSS)
 - kernel oplock (しかもlevel2まで実装されている)
 - zerocopy write
 - オープン時の共有モード(排他オープン)
 - delete on close
 - byte range lock(レコードロック)
 - change notification

samba VFSモジュール経由でOneFS独自のbyte range lock機能を呼び出しているよう
ですので、これならOneFSがposix locking = noでも問題なくロックがかかるのも納
得できます。

   *   *   *

GlusterFSも同様のsamba VFSモジュールが存在するのでしょうか?
もしそうなら、GlusterFSもposix locking = noでも問題ないのかもしれません。
ただ、smb.confを見る限りはそのようなvfsモジュールは指定されていないよう
ですけども。




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