[samba-jp:19210] Re: smbdプロセスのメモリ消費
TAKAHASHI Motonobu
monyo @ monyo.com
2007年 1月 28日 (日) 22:38:45 JST
たかはしもとのぶです。
> そうなのですが、solaris×sambaという組み合わせにそもそも問題があるの
> かと思いまして。
今回の件について、特にそのようなことはありません。
> 1)親smbdプロセスのメモリ消費量がそもそも多い(Linuxと比べて)
これはハードウェアに依存する問題です。
一般的に(一応)CISC ベース、 32 ビットの Intel アークテクチャベースの
プロセッサ(x86)より、RISC ベース、 64 ビットの SPARC プロセッサの方
がメモリ使用量は大きくなります。
> 2)Linuxでのスケーラビティ評価のグラフでは子smbdプロセスは数100K程
> 度しか消費してない。
> http://lc.linux.or.jp/lc2002/papers/odagiri0920p.PDF
>
> 手元にLinux環境が揃ってなくてまだ検証しきれてませんが、情報があれば
> ご教授願れば。
確認されているメモリ使用量はプロセス単体から見える仮想メモリ空間の使用
量でしょう。
fork(2) でプロセスを生成した場合、生成時には親プロセスと同じ仮想メモリ
空間が生成されますが、実際のところ物理メモリ空間の大半は親プロセスと共
有されます。
そのため、実メモリの増加はわずかであるという結果となります。上記の
Linux での結果でも、仮想メモリ空間としては、親プロセスとほぼ同量のメモ
リ空間が使用されている筈です。
神戸さんが
> > UNIX系OSのfork(2)の動作として当然ですが、それが何か問題なのでしょうか?
指摘したのは、上記のようなことでしょう。これは Linux や Solaris といっ
た UNIX 系 OS すべてに共通する基本的なメモリアーキテクチャの概念です。
Samba の前に、そのあたりの UNIX 系 OS の基本的なアーキテクチャを勉強さ
れることをお勧めします。
-----
TAKAHASHI, Motonobu (たかはしもとのぶ) monyo @ monyo.com
http://www.monyo.com/
samba-jp メーリングリストの案内